『午後の音楽』
小池真理子の『午後の音楽』を読んで。
ひたすらメールの文章が並ぶ小説。
義姉と恋に落ちた(?)中年の映画企画会社の男の人が主人公、なんだと思う。
なんでメールって面白いんだろう。文章って怖い。
会ってて会話してると、つい相手の顔色をうかがってしまうんだけど、
メールって勢いで書いて、相手の顔色がわからないまま送れてしまうんだよね。
そして、送った後不安になる。
・返事が来ない
・タイミングが悪かっただろうか
・何か失礼なことを書いてしまっただろうか。
返事が来ても、読みながら不安になる。
・本当にメールに書いてあるように思っているんだろうか?
・私とメールすることは面倒じゃないだろうか。。
想像力をフルに使う。良いほうにも、悪いほうにもたくさん使う。
だけど、すごく便利なんだよね。
気を遣っちゃう人に対してはすごく便利。
だって、電話は同じ時間を共有しなきゃできないけど、メールは相手が好きな時に見れて、好きな時に返事が書ける。だから、気を使わなくていい。
この小説は、
何もないところから始まって、だんだん好きになっていって、
もうどうしようもないくらいに相手のことばかり考えてしまう、
だけども、いろいろなしがらみや葛藤があって、踏みとどまる。
そんな恋愛の順序をきれいに書いていると思う。
読みながら登場人物と一緒に、盛り上がって、悩んで、悶々として、唸る。
メールの文章から、二人があってどんな時間を過ごしたのかを想像する。
それがこんなに面白いとは、って心底感じた。
みんなの恋愛のメールを集めたら面白いんじゃないだろうか。恥ずかしくて見せれないだろうけどさ。
この小説で自分の現状を客観的に見れるようになったかも。
すごく好きな人がいる。
けど、違う人と付き合ってて、それなりに慣れていて幸せではある。
けど、ほかの人に好意を向けられると嬉しいし、応えたくなってしまう。
多分それは、すごく好きな人と付き合ってないからなんだろうなぁ。
あとは、楽だからかなぁ。
私は、私のことをすごく好きな人と付き合うのが難しいんだよね。
もともと、期待されると「応えなきゃ」って思っちゃって、どんどん自分を追いつめて勝手に苦しんでしまうタイプだから。
結局のところ人間関係で、長い間友達関係で一緒に過ごした結果、
「私がこの人のことを嫌いになることは無いな。」
って確信できる人としか長続きしないんだよねー。
誰だって、嫌われるのイヤだよね。
「この人にどんなに嫌われようが、私はこの人が好きだ」って思うことが、
「この人に嫌われたくない」ってがんばって、がんばりすぎて苦しくなってイヤになるっていう、私のよくある循環を切り離せる唯一の手段なんだよ。
もうさ、「あなたが好きだ」って言われることが怖い。
ずっと好きでいてくれるとは思えないから。私は全然自分に自信がないからさ。
だから、
“好きになったってことは、あとは下り坂だけで。きっと、そのうち嫌になるよ?”
って思っちゃう。
やおいかん。笑
『午後の音楽』はいいなぁ。
最高の方法だよね。
こうやって終わったら、お互いずっと好きでい続けられるだろうって思っちゃった。
小説の中のお義母さんとはまた違う、永遠の見つけ方だね。
私もいい恋愛がしたいな。
日々が楽しくなるような、わくわくするような。


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